こんにちは。歯科衛生士の三浦です。
今日はインプラントについてのお話しをします。
インプラントの起源はなかなか古く
初期は人骨に貝殻や鉄、石などが歯牙の代わりとして埋め込まれたことが分かり、そこから様々な研究がされて
チタンという材料が主流となりました。
今では世界中で数百種類、日本国内では30種程のインプラント体が存在しています。
インプラントは歯を失ったことによる
噛み合わせの機能や、または審美性を
再構築するために行い、正しい埋入位置や
噛み合わせの関係を確認し
埋入後はセルフケアとプロフェッショナルケア
をしてメンテナンスをしていくことが大切です。
インプラント体は生体親和性が良いですが
人工物なので、口腔内の細菌感染を
起こしてしまうと、とても予後の悪い結果と
なることもあります。
インプラントのトラブルの中には
自分の顎骨とインプラント体がしっかり癒着しない、
インプラントの上部構造(被せ物の部分)が外れる、
うまく噛めない等さまざまです。
そんなトラブルが起こってしまったら
インプラントを入れた病院に行くことが
一番ですが、稀にインプラントをした病院は
引っ越しで遠方になり通えなくなったとか、
閉院していた、というケースもあります。
そうなると、何百種類もある中のインプラント体から
何が入れられているのか(?)
レントゲンをとるなどするしかありません。
あまり経験したことはありませんが
中には海外でしか取り扱いがないものだと
対処出来ないこともあるようです。
インプラントは一度入れたら何十年も
お口の中に存在し続けます。
せっかく入れたインプラントを
駄目にしないようにしっかりとケアし、
寄り添ってもらえる環境の病院で
治療されることが一番です。